2009年8月20日木曜日

設営3日目


今日から本格的に空間づくり。

工房では、ハンガーをストックするバーを竹でつくっていく。

ペットボトル作品の補修作業。昨日に引き続きおもちゃの分類。

日よけ対策として配られたよしずの設置。













































大量にあったモノがあるべきところに置かれていく。








2009年8月18日火曜日

設営2日目


福岡のアトリエから、4tトラックが早朝に到着。
中之島公園は、搬入車の高さ制限があり、残念ながら4tの箱トラックは橋の下を通れない、、
ということで、2tトラックをレンタルし、橋の手前で積み替え小屋まで運ぶ。
























約3時間かけて、6往復。荷物が小屋に到着したところで、藤さんも福岡から到着。

小屋は早くもペットボトルで埋まっている。
今回の素材となるおもちゃの破片やポリ袋、エアキャップも大量に。

2000年から様々な現場で作られたペットボトルのブロックのカタチが6種類ほど。
それらを椅子にして藤さんの簡単な簡単なペットボトルレクチャーを聞く。
それぞれにストーリーがあり、今につながっているのが面白い。

























午後からは、引き続きレンタカーで此花のメヂアスタジオにある作品や素材の搬入。

現場では、早速おもちゃの分類とペットボトルの洗いが始まる。
あまり暑さに、朦朧としつつ。。
素材や作品を整理しつつ、空間づくり。
レイアウトはお昼の時点では白紙。

とりあえずペットボトルのソファーセットを置いてみる。
早速くつろぎスペースの誕生。

藤さんのイメージが少しずつ湧いてくる。

夕方にはペットボトルで一部壁が出来上がった。

2009年8月17日月曜日

ようやく現場入り


今日から中之島公園への搬入、設営が始まりました。
早速、交野市の滞在制作でつくった作品が教育委員会の方に協力してもらって運ばれてきます。


搬入車はなんと給食用のトラック。
一台では乗り切らず、急遽もう一台2tトラックが出動。
小学校や周辺地域の方に集めてもらったペットボトルやハンガーといっしょに現場入り。











































小屋の軒下にペットボトルを収納。
また洗浄と分類が始まります。。。

近くで仕事をされている、サポーターの方からアイスクリームの差し入れ!
暑い現場では心にしみる贈り物です。


2009年7月7日火曜日

滞在制作その6 七夕まつり当日

7月7日、七夕の日。

交野市、天の川周辺にて七夕まつりが開催される。

朝から交野市教育委員会の協力を得て、まつりのメイン会場となる水辺プラザの奥に作品を運ぶ。

搬入中に一瞬大雨に降られるが、その後、晴天。


















藤さん、福永くん、越智くん、黒飛くんの4人が川に入って作品を固定していく。

数カ所深いところもあり、思っていたより手間取る。

















作品を設置した後、紙灯籠を星や舟の上に置いていく。

19時20分からの点灯式に合わせて、再び川に入り、ロウソクに火を灯す。

















photo:天野憲仁

2009年7月6日月曜日

滞在制作その5

滞在制作最終日。

少し作業が遅れているかささぎの頭部、亀の甲羅など最後の追い込み。























昨日から増産した笹飾りを、ペットボトルをりんごの皮むきのように切った長もの、胴体を細く刻んだ細工物、それ以外の飾りと種類ごとに分けて3本の笹にそれぞれを吊ってみる。






































ほぼ作品も作り終え、午後からは、余ったペットボトルの整理や掃除。

完全に分類しきれていなかったペットボトルの分別が再開、、、

5年前に比べると、ペットボトルのデザインが増えすぎて、分別作業は非常に大変な作業。

次の現場(水都)のために、ある程度分類して荷造りをする。

2009年7月5日日曜日

滞在制作その4

作業は着々と?進む。

新たな道具も到着し、ヒートガンで龍のひげづくりとディテールを作り込む。





















土、日はお父さんたちも参加。別の校区の中学校PTAの会長さんも参加。

懇親会で出会った地域の方々も、ペットボトルや差し入れをもって入れ替わり登場。









































ペットボトルで作った七夕飾りを笹につけてみる。

透明なので、以外と目立たない。。。

もう少し飾りの量を増やすことに。


7日の七夕まつりまでもうひと踏ん張り。


2009年7月4日土曜日

滞在制作その3

今回の滞在制作では、藤さんのブログでもあるように、「これをつくりましょう!」というワークショップを設定していない。

子どもやお母さん、地域の方々が自由にやってきて、その時々に発生する作業をする。

もちろん、見学に来てくれる人、撮影に来る人、差し入れを持って来てくれる人がいたり。休み時間に手伝ってくれる子もいれば、じーっと見ている子もいれば、走り回って遊ぶ子どもたちもいて、それぞれが関わり方を自分で設定する。


子どもたちが授業で歌の練習をしたり、跳び箱をしている横で、黙々と作業をするというなんとも面白い風景。

いろんな人の期待とほどよい緊張感。

恵まれた環境の中で、着々と作業が進んでいく。




















土台はほぼ出来上がり、ドラゴンの頭部制作にとりかかる。ドラゴンの口、歯をつくる藤さん。


5日目には、交野市の星伝説からペットボトルで星をつくることになったり、

ペットボトルで七夕の笹飾りをつくることになったり。

舞台の下にも作業場が広がっていく。


「最初からこれをつくる、と決めていたら大変になることも、現場に集まっている素材と人、そして状況から自然に発生していくと無理な付加がかからない」と藤さんは話すが、それが成立する現場は稀、、今回は奇跡的と言えるだろう。


見せることを最終目的にしているアートプロジェクトでは、どうなるか分からない活動をどう見せていくか難しい。プロセスをどう共有出来るか。それは、その現場の空間や同じ時間を共有すること。そういう意味では、小学校の中に作業場があるというのは、たとえ作業に参加しなかった子どもたちも、否応なくそのプロセスを共有することが出来る。

特に「いっしょに何かをつくる」ワークショップ形式にしなくても、隣で遊んでいるだけでも、日々の作業はみんなちゃんと見ているのだ。


今回の滞在制作は、関わっている人のそれぞれの思いがいいバランス(綱渡り的に?)でつながって、気持ちのいいエネルギーが充満した現場になっている。

2009年6月30日火曜日

滞在制作2日目

体育館舞台上の作業場も整い、昨日分別したペットボトルを使ってボートづくりが始まりました。

PTAのお母さんたちが朝から来てくれています。

数日前にオリエンテーションがあったばかりの水都大阪2009、藤チームのサポーターも早速参加。























藤さんよりレクチャーを受け、ペットボトルをシリコンで接着しボートの土台をつくるところからそれぞれ作業開始。
分類作業の残りや、ちゃんと洗われていないペットボトルの洗浄も引き続き行います。ペットボトルはちゃんと洗ってなかったり、乾かしてないと、ふたを閉めてしまうので、しばらくするとカビが生えてしまのです。洗ったペットボトルを乾かすのに、お母さんたちがオリジナルの道具も開発。





















コラボレーションアーティストの福永宙くんも現場入り。
ペットボトルと一緒に学校で集めてもらっていたハンガー400本を分類。






















今回は舟をつくることにはなっていたが、どんな舟にするかは現場に入り素材の集まり具合を見てから考える。というのが藤さんの流儀。体育館に来てくれている人たちにも話を聞きながら、子どもやお母さんからのリクエストが多かった亀、七夕伝説にちなんでかささぎ(トリ)そして、水都の最初の頃のプランから登場していたドラゴンをつくることに。かささぎというのは、織り姫と彦星が一年に一度会う時に渡る橋をかささぎが翼を連ねてつくるという伝説から。七夕発祥の地である交野市ならでは。ドラゴンは水神でもあり、藤さんが学生の頃からモチーフとなっていて、水都大阪の最初の頃のプランから登場していたもの。

そして夜は観光協会の会長さんがセッティングしてくれた妙見坂地区のみなさまとの懇親会。宿泊先にお風呂がないという私たちのために、食事会&お風呂に入れていいただくというコース。

2009年6月29日月曜日

地域連携事業スタート!交野市・妙見坂小学校


いよいよ、水都大阪2009に参加する藤浩志「かえるシステム」の現場が始動しました。

水都大阪2009の地域連携事業として、6月29日から9日間、交野市の妙見坂小学校、体育館での滞在制作と、ここでつくった作品を7月7日、交野市で天の川流域で開催される「天の川・七夕まつり」で展示するというものです。
もちろん今回の作品は、8月22日から始まる水都大阪2009の中之島公園会場でも展示します。





















初日は、朝8時半から始まる児童集会にて、藤さんが活動紹介。
その後、小学校や交野市地域のみなさんで事前に収集してもらったペットボトル1300本ほどの分別作業。
約30種類に分類していくという、とてもやっかいで重要な作業。




















PTAのお母さんや子どもたちも参加して、みんなペットボトルにまみれる。
この数年でペットボトルのデザインが異常に多様化し、一見同じでも、微妙にディテールが違っていたりと、どこまで細かく分類するか見極めも必要。

子どもたちの集中力のおかげでかなり分類が進む。
同時に舞台の上ではスタッフが作業場づくり。
体育館では時々授業も行われ、その横で黙々と作業を続けます。

初日ということもあり、七夕まつりを企画・運営する観光協会の方々をはじめ、教育委員会の方、商工観光課の方、そして今晩から宿泊先としてお世話になる交野市長などが入れ替わり立ち代わり来訪。
みなさんに支えられて、なかなか順調なすべり出し。
小学校の柔軟な受け入れ体制も、PTAのお母さんたちや地域のみなさんの協力体制も、かなりすごいです。

そして今夜は、交野市・星のまち観光協会の会長さんのご招待で懇親会。

photo:天野憲仁